NHK定例会長会見が1日、都内で行われ、籾井勝人会長(73)が、あらためてSMAPの紅白歌合戦出場に向けて意欲をみせた。

 籾井会長は「うまくいけば、すぐに発表することになると思うが、発表していないということは、まだうまくいってないということ。だが、相変わらず、私は十分にチャンスがあると思っている。最後の最後まで熱心にオファーを続けたい」と語った。チャンスありの根拠には「勘ですね」と多くを語らなかった。

 これまで籾井会長は直接、出向いてでも出場を依頼すると語っていた。この日はまだ直接交渉はしていないとし「私が出向いて、できませんでしたとなれば、それで終わり。いよいよの時は出て行ってお話しする。十分、こちらの意図は伝わっていると思う。焦らずという気持ち。最後の最後までという粘り腰でやるつもり」と語った。

 また、先月発表された46組の出場者の顔ぶれに「難しい質問。私が知らない方も大勢いる。紅白は時の流れとともに歌手の皆さんも変わるもの。新陳代謝というか若返っているなと感じる。昔ほど歌番組も多くない。そんな中、今年、頑張っていただいた歌手の皆さんを中心にいい選択だったと思う」と語った。

 細川たかしや和田アキ子ら今年、出場しない常連も少なくない。籾井会長は「長い間、紅白に貢献していただいて大変感謝している。出ていただけないのは大変残念。ただ、若返りがある程度必要。そうしないと限られた人数の中では難しい。今まで出ていただいた方に盛り上げていただいたことに感謝している」と語った。

 また、AKB48については紅白版総選挙ともいえる形で、視聴者の投票で出場メンバーが決まる。籾井会長は取材陣から誰に投票するかと問われ「グループ名は知っているが、それぞれの名前はよく知らない。企画としては面白いと思う。年の終わりのイベントなので個性のあることをやるのはいいこと」と語った。