若年性アルツハイマーを患った妻と、介護する夫を描いた映画「八重子のハミング」(佐々部清監督、5月6日公開)に出演する升毅(61)高橋洋子(63)佐々部監督が25日、東京・有楽町の外国特派員協会で会見を行った。

 佐々部監督は自主的に資金を集め、映画化した理由を聞かれ「本当は予算がたくさんある中で作りたかった。メジャースタジオには『中高年2人の介護の話はちょっと…』とすべて断られました」と明かした。

 しかし、シニア層から自分たちの見る映画がないと言われたことが背中を押したという。「シニア2人の究極の恋愛映画を作ろうと、腹をくくりました。メジャースタジオで作っている作品よりは、人間的な意味で豊かな映画を作ったと思っています」と話した。