元ビートルズのメンバーで1980年に射殺されたジョン・レノンの愛用品を展示するジョン・レノン・ミュージアム(さいたま市中央区)について、運営側が来年秋の閉館を検討していることが11日、埼玉県関係者への取材で分かった。

 施設は、レノンの妻オノ・ヨーコさんが許可した世界初の博物館として、レノン生誕60年にあたる2000年10月9日、県が所有するさいたまスーパーアリーナ内にオープン。大成建設の子会社ミュージアム・タイセイが運営している。

 関係者の話を総合すると、来場者がオープン当初と比べて減少し、大成建設側とオノさんとの展示に関するライセンス契約が来年10月で切れるため、閉館の可能性が高まった。大成建設側は閉館検討の方針を、埼玉県に非公式に伝えたとみられる。

 大成建設広報部は「契約には守秘義務があり、コメントできない」としている。

 [2009年12月11日12時7分]ソーシャルブックマーク