1997年に飛び降り自殺により32歳の若さで命を絶った元女優の可愛かずみさんが、生前、父・竹三郎さんに宛てたメモをのこしていたことが11日、わかった。

 同日に放送されたTBS系「爆報!THEフライデー」内で明かされた。

 同番組では、可愛さんと親友だった女優の川上麻衣子が出演。可愛さんが、女優業へのプレッシャーなどの精神的な不安から、過呼吸や手足のしびれなどの症状を引き起こす「過換気症候群」を患い、やがて抗うつ剤や精神安定剤などの薬物に依存しはじめてさらに精神的に追い込まれ、ついに自ら命をたってしまうまでの過程が明かされた。

 当時は遺書がみつかっていなかったこともあり、さまざまな憶測を呼んだ可愛さんの自殺。しかし、実は竹三郎さん宛にメモをのこしていたという。番組で川上と再会した竹三郎さんは、そのメモには可愛さんから川上への感謝の言葉とともに、父・竹三郎さんに「麻衣ちゃんをよろしくね」と、後を託すメッセージがつづられていたことを明かした。

 可愛さんは1982年に日活ロマンポルノ映画「セーラー服色情飼育」でデビュー。アイドル的人気を博して活躍したが、1996年12月に一度目のリストカットで自殺を図ってから、その後も自殺未遂を繰り返し、1997年5月9日に帰らぬ人となった。