女性お笑いタレントにしおかすみこ(34)が8日、落語家デビューした。都内で行われた春風亭小朝独演会で初高座に臨んだ。師匠が名付けた芸名は、SM女王様キャラの正反対で「春風(はるかぜ)こえむ(小M)」。演目は「桃太郎」に挑戦した。

 4カ月前、にしおかが直談判したのがきっかけだった。「落語が好きで、最初に聴いたCDが小朝師匠でした」。さらに、小朝が07年に離婚した元妻泰葉から「金髪ブタ野郎」と、ののしられていたときに「私の決めぜりふ『このブタ野郎!!』とかぶってる。これは師匠と縁がある」と、勝手に運命を感じていたという。

 ただ、動機はどうであれ、小朝は「会ってみたら、一切の笑いがない真剣さだった。実際にけいこをつけたら、スジがいい、将来が楽しみ」と絶賛。今後は3カ月に2席のペースで覚えさせていく予定。にしおかは「1年後には『笑点』の大喜利に出たい」と、ピントのずれた目標を掲げた。

 [2009年9月9日8時22分

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