【北京15日=近藤由美子】SMAPが中国で国賓級の歓待を受けた。北京公演を翌日に控え、日本の国会議事堂に相当する人民大会堂で中国メディア向けの会見を行った。SMAPにとって初の海外公演。中国国内でも注目度や期待が高く、会場には国賓が会見を行ったり、国政に関する重要な会議が開かれる部屋が用意された。さらに政府要人と対面するなど、国を挙げての異例のVIP待遇で迎えられた。
人民大会堂は、日本の国会に相当する全国人民代表大会の議場になる政治の最重要拠点だ。“中国の国会議事堂”は外国使節、賓客をもてなす場としても用いられる。SMAPの会見場に充てられたのは、国賓を迎えたり、国の重要な会議を行う会議場「重慶庁」。「本当にドキドキした」という草なぎ剛(37)は、ひな壇に上がる際につまずくなど、今年20周年を迎える国民的グループもかつてない緊張の面持ちで会場入りした。
アジア全土で人気を誇るSMAPにとって今回の公演が初の海外公演。注目度が高く、中国国内から100社150人の取材陣が駆け付けた。
政府要人からの歓待も受けた。会見後は外相経験もある副首相クラスの元国務委員、唐家■氏(73)と対面。唐氏は中居正広(39)には「長い間、NHK紅白歌合戦で司会をされていたので、よく顔を拝見してました」。木村拓哉(38)には「中国ではかねがねご高名です。数え切れない女の子がファン」などと、メンバー1人1人と握手しながら声を掛けた。5月に日本で面会した温家宝首相の「訪中公演を心から歓迎する」というメッセージも伝えられた。
中国側には沖縄・尖閣諸島での中国漁船衝突事件を受けて悪化した国民の対日感情を改善し、野田佳彦首相の年内訪中へ両国間のムードを盛り上げる狙いがあるとみられる。それでも国を挙げてのVIP待遇の歓待に、メンバーの表情も和らいだ。木村は「こういった建物に入れさせていただいて、国賓級の人、勝手にそういう気分になっています」と明かした。中居は「異国の地でライブをやるのは初めてで不安の方が大きかったですが、中国政府の皆さまに心配りや歓迎をしていただき、ホッとしました。感謝しています」と笑顔を見せた。
今日16日、北京工人体育場で4万人を集めて公演を行うが、中国公演は過去2度中止を余儀なくされた。昨年6月に上海万博会場でイベントを開く予定だったが混乱を懸念した中国側が中止を決定。同10月の上海公演も、漁船衝突事件の影響で中止になった。
本番まであと1日。大歓待で勢いづいた中居は「SMAPの年表を作るとしたら、明日のライブは太文字になる」と意気込みは十分。一方、香取慎吾(34)は「1つずつクリアしている感じ。どうかあと1日よろしくと言いたいぐらいです」。これまでの経緯から、ステージに立つまでは祈るような気持ちでいる。※なぎは弓ヘンに前の旧字の下に刀。■は王ヘンに旋




