今月2日から体調不良のためフジテレビ系「めざましテレビ」を休養していた大塚範一キャスター(63)が、都内の病院で検査を受けた結果、急性リンパ性白血病と診断されたことが6日、分かった。フジテレビがこの日、ファクスで発表した。すでに大塚さんは都内の病院に入院しており、今後、抗がん剤による化学療法を受けるという。番組は当面の間、伊藤利尋アナウンサー(39)が代行を務める。

 フジテレビなどによると、大塚さんは10月末、首に触れた際にしこりを感じたという。それが気になり、かかりつけのクリニックで血液検査を受け、その後の精密検査を受けた結果、急性リンパ性白血病と診断された。「めざましテレビ」は今月1日まで出演したが、2日から「体調不良」を理由に番組は休養していた。

 入院後、首付近に感じたしこりからくる腫れはおさまり、大塚さんも気落ちすることなく元気にしているという。今後は、抗がん剤を用いる化学療法を受けることになっており、当面の間入院して闘病生活を送る。現在は抗がん剤治療の準備段階という。

 大塚さんはフジテレビを通じて「(めざましテレビを)17年と7カ月、所定の休みを除いて皆勤で走り続けて来ましたが、全く予期せぬ突然の病を得て、休みをいただくことになりました」とコメント。さらに「健康だけがとりえの、まだ健康だけを頼りにめざましテレビに取り組んでまいりました。それがこのような形で崩れた衝撃は、まだ受け止めきれていません」と予想外の事態に困惑する様子をつづっている。

 今後の番組復帰に関しては「情報をみんなの元気と笑顔に乗せてお伝えするめざましテレビのMCとしては、厳しい治療にも気力で耐えて、数カ月先の5時25分に再び元気な笑顔で再登場することをお約束します」と病気に打ち勝つことを宣言。最後に「それまでどうか変わらぬご支援をめざましテレビと私にお寄せください」と締めくくった。

 フジテレビによると、大塚さんの番組復帰は治療経過を見つつ、医師サイド及び本人と相談して決定するという。

 ◆大塚範一(おおつか・のりかず)1948年(昭23)9月28日、東京生まれ。早大政経学部卒業後、73年にNHK入局。高松、広島、名古屋の各放送局を経て、84年から東京アナウンス室勤務。高校野球や大リーグ、NBAなどのスポーツ中継を中心に担当。94年にNHKを退社してフリーに。同年4月からフジテレビ系「めざましテレビ」のキャスターを務める。信条は「身の丈程の放送を背伸びせず、縮こまらず、のびやかに」。趣味はゴルフ、ドライブ。独身。血液型B。