昨年11月に亡くなった落語家立川談志さん(享年75)から真打ち昇進のお墨付きを得ていた二つ目の立川談修(39)が来年4月に真打ち昇進することが18日、分かった。

 談修は10年2月、入院中の談志さんを見舞った時に「真打ちになっていいぞ。口上に並んでやる」と言われた。同年10月の「直弟子二つ目の会」の時も談志さんは「いつ真打ちになってもいい」と話し、昨年1月の新年会でも「真打ちになれ」と言ったという。

 しかし、談修はお墨付きにもためらう気持ちがあった。立川流には家元談志さんが立ち会う「真打ちトライアル」があり、「師匠に落語や踊りを見ていただき、OKをもらいたかった。それをクリアしないうちは昇進できないと思った」。その後、談志さんは入院。談修が機が熟したと、昇進許可を得ようと思った時には面会できない状況だったという。

 結局、会えないまま談志さんは亡くなった。師匠を亡くした二つ目は真打ちの兄弟子の預かりになるが、談修は直弟子のままでの昇進にこだわった。「僕にとって落語の神様で、亡くなって感じたのは談志の弟子で良かったということ。直弟子として真打ちになりたかった」。兄弟子もその思いを尊重した。

 昇進披露宴や披露落語会は一周忌後の来年4月の予定だ。二つ目昇進時には談志さんから免状が渡されたが、今回はない。「二つ目昇進の時には立派な免状をいただいた。大事な宝物です。師匠に付けてもらった今の名前も、遺産みたいなものですから」と、昇進後も名前を変える気はないようだ。

 ◆立川談修(たてかわ・だんしゅう)1973年(昭48)1月20日、千葉県船橋市生まれ。専大法学部卒業後の95年3月に立川談志門下に入る。02年に「二つ目昇進の意欲が感じられない」と5人の前座とともに破門されるも、翌03年の復帰&二つ目昇進試験で談修のみが復帰。二つ目昇進を認められる。