入札のたびに手数料がかかるペニーオークションをめぐり、複数の芸能人が落札したように装ってブログで紹介した問題で、消費者庁の阿南久長官は19日の記者会見で「影響力の大きさを自覚し、いいかげんなことを書かないように気を付けてほしい」と苦言を呈した。

 京都、大阪両府警は今月、ペニーオークションの一部サイトで手数料をだまし取ったとして詐欺容疑で会社役員らを逮捕した。阿南長官は事件については「捜査中なのでコメントは差し控える」としつつ、消費者庁が事務局を務める「インターネット消費者取引連絡会」で芸能人を活用したマーケティングについて「議論している」とした。その上で一般論として「芸能人は紹介する商品との関係性を明示する必要性が指摘されている。法令違反の事実があれば、厳正に対処する」と話した。

 ペニーオークションサイトでは、これまで松金ようこ、ほしのあき、熊田曜子、綾部祐二、永井大、小森純、東原亜希が、商品を落札したように装ってブログに虚偽の書き込みをしたことが判明し、謝罪している。