Kis-My-Ft2玉森裕太(22)主演のテレビ朝日系連続ドラマ「信長のシェフ」(金曜午後11時15分)がこのほど、京都・東映太秦撮影所でクランクアップを迎えた。玉森は現代からタイムトリップして、及川光博(43)演じる織田信長に仕える天才料理人ケンを演じた。

 「あっという間の3カ月でした。初めての時代劇、初めての京都と、新しい環境で分からないことだらけだったんですけど、本当にたくさんの方々に支えていただいて。今日を無事に迎えられて良かったです」と感無量の表情を浮かべた。ジャニーズ事務所の先輩で明智光秀役の稲垣吾郎(39)ら周囲からアドバイスも受けて、初主演の連続ドラマ収録を乗りきった。

 収録で一番印象に残ったことを聞かれると「やっぱり第1話で極寒の川に飛び込んだことかなあ。でも寒い時期にずっと京都で収録して、間違いなく寒さには慣れた気がします。東京に戻ると、ちょっと暖かいかなって思っちゃったりします」と笑顔をのぞかせた。さらに「このドラマで経験したことは、今後の活動に生かしていけると信じています」と力を込めた。

 「信長のシェフ」は明日8日が最終回。光秀が謀反を起こした「本能寺の変」で信長が命を落とすというのが史実だが、ケンの存在で歴史の歯車が微妙に狂い始める。ドラマが歴史通りに終わるのか、それともケンが信長を救うのか。結末が興味深い。

 ケンは最終回で、将軍足利義昭の前で瑶子(香椎由宇)と料理対決する。瑶子は信長の宿敵である石山本願寺の顕如(市川猿之助)に仕える女性で、実はケンと同じように現代からやって来た。信長、顕如のどちらか負けた方が、相手の提示した条件をのむという御前試合。ケンは「自分が負けたら信長が死ぬのでは」と不安を募らせる一方で「この時代の人間ではない自分と瑶子が歴史を変えるようなことをしていいのか」と思い悩む。

 ケンの様子を察した光秀は「御前試合などやめて、瑶子と平成に帰れ」と告げる。実は戦国時代と400年後を結ぶ道が御前試合の日だけ開くというのだ。

 ケンは対決に勝てるのか、現代に戻ることができるのか。戦国時代を舞台にしたファンタジーがクライマックスを迎える。

 [2013年3月7日6時51分

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