香取慎吾(36)が世界的エンターテインメント集団、シルク・ドゥ・ソレイユの一員として認められた。シルクの「オーヴォ」日本公演(来年2月12日開幕、東京・お台場ビッグトップ)特命大使に任命され、このほど、カナダ・モントリオールのシルク本社で行われた任命式に出席。シルクのダニエル・ラマール社長(60)らと対面した。

 近年、SMAPのライブは、香取が中心になって演出を担当。2010年のライブでは、開幕前に地球儀のかぶり物をしたダンサーが客席を歩き回るなど、シルクから着想を得た演出を盛り込むこともあることから、香取はラマール社長に恐る恐る聞いた。

 「少々パクっちゃっている部分もあるけど、大丈夫でしょうか」

 すると、ラマール社長は「我々の一員ですから、許されます」と即答。お墨付きで勢いづいた香取は「今度はSMAPのライブで、頭から終わりまでシルクみたいにしちゃおうかな。ゴローちゃん(稲垣吾郎)がフライングで逆さまになって、グルグル回っちゃうかも」と構想を明かすと、社長は「ワォ!

 グレート」とノリノリになった。

 特命大使を務めるのは、11年「クーザ」日本公演に続き2回目。ラマール社長からは前回は衣装をプレゼントされたが、今回は直々に名刺を贈呈された。シルクの一員として認められた証しで、“パクリ”を許されたのも、これまでの貢献と今後の活躍を期待されているからこそといえる。

 香取は初めて訪れた本社内にある工房やトレーニング施設をくまなく視察した。スタッフが行き交う様子に「ジャニーズ事務所みたい」と興味津々。衣装やマスク、靴が作られる工程を見た上、ショーで使用されるあこがれのマイケル・ジャクソンさんの衣装を見つけると、「すっげー。ヤバイね。ここはすごくクリエーティブ。想像をかき立てられますね。工房を見ていると、SMAPでやりたいことがいろいろと膨らみました」。一アーティストとしても大いに刺激を受けていた。【近藤由美子】