英歌手ポール・マッカートニー(71)が大相撲九州場所に懸賞金を出すことを検討していることが15日、分かった。5日目中入り後の戦いなどを14日に約2時間半にわたって熱心に観戦。力士同士の戦い以上に、スポンサーの企業名や商品名を記した懸賞旗に大いに興味を示し、説明役の玉ノ井親方(元大関栃東)に「あれは何か?

 勝った人しかもらえないの」などと質問攻めにしていた。

 関係者によると、千秋楽の結びの一番に出せればとの思いで相撲協会に打診したところ、「1本ではできない。15本ならば検討するがどうか」などと説明を受けたという。懸賞金(6万円)は15日間90万円が基本原則で、取組の4日前までに申し込む必要がある。ほとんどが初日前に申し込みがあるという。

 旗の制作会社によると費用は5万2500円。総計で約100万円となる。制作期間は約1週間だが「色校正などに時間がかかり、多くは3週間ぐらいはかかる」という。時間的には厳しいが、突貫作業で制作に取りかかれば、千秋楽に間に合う計算ではある。

 九州場所千秋楽の結びの大一番。その熱戦以上に、世界のロックスターの「ポール旗」が注目を集めるかもしれない。【松本久】