タレントで歌手のやしきたかじんさん(享年64)の訃報から一夜明けた8日、たかじんさんを慕っていたフリーアナウンサー辛坊治郎氏(57)は、11年の大阪府知事・市長ダブル選で、たかじんさんから“出馬お願い”を受けていたことを明かした。「僕は期待に応えられなかった。受ける強い覚悟は僕にはありませんでした」。大阪を活気づけようとした、たかじんさんに応えられなかった後悔の念をのぞかせた。「まだ死んでない。まだ、その辺から顔を出しそうな気がします」。あふれる涙をぬぐい「本当に亡くなったとするならば、もういっぺん会いたかった」と話した。

 たかじんさんの偉大さを「こんだけむちゃくちゃ言うてるようで、裁判沙汰までいったのは1件だけ。乱暴な言葉が繊細な精神に裏打ちされているから」と振り返る。かつて、たかじんさんとコンビで進行した読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」12日放送分(10日収録予定)に辛坊氏も出演予定。