12年に100歳で死去した新藤兼人監督の次男で、近代映画協会社長の新藤次郎氏(65)が6日、遺骨を一周忌の昨年5月29日に、60年映画「裸の島」のロケ地となった広島県三原市の宿禰島近くの海に散骨したと明かした。同氏は、都内で「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014」の会見に出席。「乙羽さんの時と、ほぼ同じ場所にしました」と明かし、場所は94年に死去した新藤監督の妻乙羽信子さんの遺骨を散骨した付近という。同氏は、無人島でもある同島を、映画ゆかりの場として保存するため、競売で落札した同県福山市の男性から800万円で買い取る契約を結んで登記も済ませた。募金活動に寄付した人の名前を刻む記名板の設置が済み次第、島を同市に寄贈予定。