木村拓哉(42)が主演したフジテレビ系ドラマ「HERO」が8年ぶりに映画化されることが23日、分かった。今年夏に放送された第2シリーズの主要キャストに加え、第1シリーズでヒロインを演じた松たか子(37)や、新たに佐藤浩市(53)がスペシャルゲストとして出演する。公開は来年7月18日。

 木村演じる型破りの検事、久利生公平が8年ぶりにスクリーンに戻ってくる。今回、久利生の前に立ちはだかるのは、治外法権の壁だ。大使館や外交という巨大な壁の向こう側にある真実に、東京地検城西支部の検事や事務官らと力を合わせて迫っていく姿を描く。

 連続ドラマ第2シリーズは今年7月期に放送。全11話で平均21・3%の高視聴率を記録した。今回の映画には、松に代わってドラマのヒロインを演じた北川景子(28)をはじめ、小日向文世、浜田岳、吉田羊、八嶋智人、杉本哲太、松重豊、角野卓造、正名僕蔵ら第2シリーズの主要キャストが出演する。

 松と佐藤という映画版ならではのスペシャルゲストの参加も決まった。松は、01年の連続ドラマ第1シリーズで、久利生をサポートする事務官の雨宮舞子を好演し、平均34・3%の高視聴率獲得に貢献した。07年に公開された映画版以来、8年ぶりの「HERO」出演となる。佐藤は「HERO」シリーズに初登場となる。久利生と対立する外務省欧州局長を演じる。

 撮影は今月末までに開始する予定で、前作映画と同じ鈴木雅之監督がメガホンをとる。木村は「『HERO』という作品は、チームワークが一番大切だと思いますので、城西支部、そしてゲストの方たちとその点を共有して、気負わず、楽しく撮影に挑めればと思っています」と話している。北川は「映画化のニュースを聞き、とてもうれしく思いました。城西支部の皆さまにまたお会いできることに胸が躍っています。松たか子さん、佐藤浩市さんとの共演もとても楽しみです」とコメントしている。連続ドラマの高視聴率獲得という追い風に乗って、勢ぞろいした豪華な顔触れで大ヒットを目指す。