<釣りステーション>

 ワカサギ釣りもいよいよ追い込みのシーズンに突入だ。産卵期を間近に控え、一時的に食い渋るタイミングの中、千葉・三島湖が穴場として注目されている。ヘラブナの釣り場として人気があるが、ワカサギでも500匹台が出るなど絶好調!

 日刊釣りペン・クラブのデータ・ヘラマン、関川康夫さん(59)がヘラザオならぬワカサギのサオを持ってアタックした。

 三島湖のワカサギは、今冬向けに(卵を)約1250万粒放流。これが順調に育ち、主なポイントで釣れている。好調なのは「ブタ小屋下」「三ツ沢岩盤」、それに「宮下」の各ロープ周辺。その中で、私が入ったのはブタ小屋下だ。今年は1月23日に532匹、24日も557匹の大釣りを記録している。

 早速、仕掛け「三島湖ともえスペシャル」(10本バリ)を2本のサオにセット。餌は紅サシを最初、通し刺しにして、朝はタナが高いとのデータを基に1本のサオを水面下5メートル、もう1本は7メートルに合わせ、サオ先を軽くシャクりながら誘いをかける。5分ほどでプルプル…とサオ先を震わせる独特のアタリが-。10センチ余りのワカサギが2匹躍り上がった。これを合図に2本のサオに交互にアタリがくる。7~11センチの小魚だが、4匹も掛かるとズシリとした手応えだ。

 回遊性のワカサギは、群れが回ってきた時がチャンス。だが、午前9時を過ぎたころから急にアタリが激減し、アタリで合わせてもカラブリが多く、恥ずかしながらアツくなった。いわゆる食い渋りの時間帯で、ここでいかにして数を伸ばすか、で釣果は違う。

 タナを探るうち、8~9メートルラインでアタリが多い。この層を重点的に、10本バリ中4本の紅サシの端を切って汁が出るようにして攻めた。すると、プルプル…と今度は何匹もつながり、思わずニンマリ。たまにカラブリもあるが、タナを30~50センチ下げたり、逆に浅くすると意外な効果があり、タナを変えた後には必ずアタリが出る。

 こんなことを繰り返しつつ午後1時までに計73匹。目標とした100匹には届かなかったものの、繊細な釣り味は十分楽しめた。ちなみに「ともえ」では、貸しザオや餌と仕掛けなど常備しているので、ビギナーでも手ぶらで安心して釣行できる。

 ▼問い合わせ

 日刊スポーツ新聞社指定「ともえ」【電話】0439・38・2544。出舟は2月まで午前6時30分から。ボート1人乗り3000円、2人乗り3500円。ワカサギ用の貸しザオや餌&仕掛けなど常備。宿泊も可能。HP<http://www15.plala.or.jp/tomoe-2544/>

 ▼交通

 車利用が便利。詳細要確認。