<アユFISHING>

 わずか30分で追い気満々の良型を15匹も釣りあげた。ボッテリ肥えた野アユを求め先日、雨で水位が少し回復した和歌山・日高川の龍神地区へ釣行。午前11時すぎから広井原地区に入川。夕方の時合に昭栄橋下流の岩盤を探ると追い星くっきりのまっ黄色な18~20センチが15連続で掛かる怒涛(どとう)の入れ掛かり。向瀬谷口の早瀬でも同型が好調に掛かり午前中に狙った群れアユと合わせ午後5時までに14~20センチを45匹ゲット。オトリが次々に替わる高循環の友釣りを満喫した。

 

 夕方の時合に絶好のポイントを発見!

 やる気満々の野アユが次々に目印を吹き飛ばし、胸が高鳴る怒涛の入れ掛かりを味わった。午後4時半ごろ、昭栄橋下流で速い流れがぶつかり水当たりが良く、黒光りをしている岩盤を攻めると活発な追いが連発した。

 オトリを岩盤にこすりつけるように泳がせ、上下の誘いを入れて野アユにアピールすると目印が上流へぶっ飛ぶ強烈なアタリで良型がヒット。追い星がくっきりと出て体高がある見事な魚体をした20センチの野アユがタモに飛び込んだ。

 すぐにオトリを交換し同様に攻めると循環の歯車が高回転で回りだす。目印を鋭角に引き込んだり、引ったくっていく鮮明なアタリが連発し、サオが次々に絞り込まれる怖いぐらいの好活性。追い気満々のまっ黄色な18~20センチをわずか30分で15匹もタモに収めた。こんな超入れ掛かりがあるから友釣りはやめられない。

 雨が降って水量が回復したせいか、他の場所も良く掛かった。同1時半から同4時まで攻めた向瀬谷口の早瀬でも活発な追いを堪能。川幅が狭く流れが速い流シンの岩と岩の間でオトリを替えた後は入れ掛かり。オトリを下流に送りだし軽く引き上げながら、スライドさせて泳がせると真っ黄色な野アユが好反応。

 縄張りが広い追い気の強いアユだけを狙って50メートルほどテンポ良く釣り下がるとコンスタントに目印を飛ばすアタリが続き、約2時間半で15~20センチを25匹キャッチ。掛かりアユがグイグイ下流へ突っ走る豪快なやりとりを存分に味わった。

 この日は午前11時すぎから広井原のドライブイン「龍の里」裏の「はじかみ」で釣り始め14~18センチの群れアユも5匹ゲット。早瀬と岩盤狙いがはまって釣果を伸ばし結局、午後5時ごろまでにボッテリと肥えた14~20センチを合計で45匹釣りあげ大満足で川を後にした。【日刊FPC・井上富博】

 【今後の見通し】台風による高水でアカが飛んだと思われる。水位が下がっても雨が続くと予想され、龍神温泉上流や各支流で残りアカ狙いの釣りになりそう。本番は梅雨明け後。アユの成長が良好で6月初旬に21万匹の追加放流も行われており数、型ともに期待できる。盛期には中流や下流域で数釣りが楽しめる。

 【問い合わせ】食堂松阪【電話】0739・79・0259。入漁券は、年券1万500円、日券3150円(税込み)。

 【交通】高野山から国道371号で龍神温泉街へ。また、湯浅御坊道路の有田ICから県道22、国道424、同425、同371号を経由して龍神地区へ。