<フィッシング・ルポ>
山梨・西湖のヘラブナ釣りが狙い目!
ここにきて、デップリした大型のヘラがエサを追っている。同湖は、強烈な引き込みを楽しみながら、湖水から引き抜く豪快な釣り味が魅力。今月22日には「2012日刊スポーツ・フィッシング・サーキット」湖川ブロック・ヘラブナ部門の大会へ向けての予選会も行う。日刊釣りペン・クラブのデータ・ヘラマン、関川康夫さん(59)の実釣ルポと合わせて攻略法も紹介する。
今年は、雨が多かったせいで開幕当初は釣況がパッとしなかったが、水温の上昇に伴ってヘラも活性化の様相を呈している。
私がアタックした日は、大勢のファンで混雑していたため、狙ったポイントに入れず、「喉ッ首」に近い溶岩地帯にボートを岸着けしてサオを出した。モジリが結構あり、各ポイントには大型のヘラが回っていることをうかがわせる。近況のデータを基に、サオは21尺(約6・3メートル)を使い、両ダンゴのチョウチン釣りでスタートした。
しかし、ヘラはエサの周りに寄ってくるが、食いが渋い。しばらくサワリだけでアタリが出ない展開が続いた。これまでの天候の不順が影響しているのだろう。
そこで、食い渋り時に効果があるグルテンを使ったセット釣りにチェンジ。この間にもウキの近くでモジリが連発するが、早いアタリは期待できないと読んで、ウキのトップ(頭部)をしっかりなじませてゆっくりと誘いをかけてみた。すると次の瞬間、ズバッとトップが消し込んだ。続いてグングン…と深場に疾走!
強烈な引きを両手でこらえながら引き寄せる。このスリリングさがたまらない。水面に浮いてきたのは、35センチを超す大型だ。
その後もポツポツ…とアタリが出て、昼すぎまでに8匹をカウント。数ではもの足りなかったものの、33~38センチの大型ぞろいで引き味は十分堪能できた。この調子なら、今後気温が上昇するにつれてヘラの活性はさらによくなるはず。いよいよダイナミックな釣りが楽しめる夏のシーズン到来だ。
▼ボート
日刊スポーツ新聞社指定「樹海荘」【電話】0555・82・2387。ヘラブナは出舟午前5時から、ボート1人乗り2500円。入漁料600円、女性と中学生は半額。宿泊も予約制で可能。
▼交通
車の場合、中央道河口湖インターから約30分。電車は富士急行線・河口湖駅からバス利用。詳細は要確認。
「2012日刊スポーツ・フィッシング・サーキット」湖川ブロック・ヘラブナ部門の予選会は、西湖も含め、4地区で実施する。総重量が対象で、各地区で5人ずつ代表選手を選出。11月17日(土)に三島湖で開催する「グランドチャンピオン大会」でシード選手(昨年度覇者)を加えて計21人によって本年度の<ヘラブナ王>を競う。
<ヘラブナ部門大会予選>
山梨・西湖
7月22日
30人
樹海荘
☎0555・82・2387
埼玉・円良田湖
10月12日
30人
たきざわ
☎048・581・0523
山梨・精進湖
10月28日
20人
湖畔荘
☎0555・87・2003
千葉・三島湖
11月3日
50人
ともえ
☎0439・38・2544
<決勝日程>
決勝は11月17日
会場は千葉・三島湖ともえ
☎0439・38・2544