<哀川翔

 魂のアタリ!>

 ワラサ祭りだ!

 静岡・熱海沖で活況を呈しているワラサ釣りに俳優哀川翔(51)がチャレンジした。現在、同海域では1キロ超の「イナワラ」級から丸まると太った3キロ前後までの数釣りでにぎわっている。翔アニキも「腕がパンパンだぜ」と次々に良型をキャッチした。途中、初島で釣ったワラサを賞味して、午後もマダイをゲットして絶好釣だった。

 「今日はいい魚が釣れる。海の色がそう言ってるよ」。アニキは上機嫌だった。場所は熱海沖と初島周辺、狙いはワラサだ。メンバーは、お笑いタレントでオモリメーカー「フジワラ」フィールドテスターの布施辰徳(53)、ロックバンドの175R(イナゴライダー)のボーカル、ショーゴ(32)、ヘアスタイリストの「ノブさん」こと柏村信雄さん(53)、映像プロデューサー佐藤和之さん(48)の釣り好きがそろった。

 今回乗船した熱海「喜久丸」は、3代目の松本信也船長(66)が操舵(そうだ)した。普段かじを握る4代目早人船長(37)はタモ網で釣れた魚をすくう役どころで、とんでもなく大忙しだった。いきなりアニキと布施がダブルヒット。間髪入れずにショーゴのサオが曲がり、続いてノブさんと佐藤さんもワラサを釣り上げた。わずか10分で全員が釣果を記録してしまった。この活況にアニキはメラメラ燃えていた。

 ワラサのアタリは止まらない。午前11時前には船中は約40匹のワラサであふれ返った。アニキがボソリとつぶやいた。「オレが鹿児島で初めて船に乗って釣りをしたのが高校生。そのときもワラサだった。でかいバケツ2杯分全部ワラサで何匹釣ったのか覚えてないわ」。アニキの船釣りの歴史がスタートしたのは、なんとワラサ釣りだった。

 午前中、大漁だったこともあり、ランチは初島に上陸。喜久丸の旧知の磯料理「坂下」に釣れたワラサを持っていってさばいてもらった。アニキは「釣れたてはコリコリしていて、これもまたうまいね」と大絶賛。坂下克巳店主(47)は「(定期便がやってくる)朝9時半からのれんを出してます。ぜひ、またおいでください」ともてなしてくれた。

 初島を出て、午後はマダイにターゲットを絞った。船中では布施、ノブさん、佐藤さんが釣り上げ、最後にアニキがピンク色のきれいなマダイをキャッチ!

 「この海はいいね。今年のうちにもう1度来ようかなぁ」と歌うように話していた。信也船長は「まだよ、潮温が23度。夏が抜けない。18度ぐらいになったらよ、アジ、カワハギ、ハナダイ、いろんなもんが釣れるよ」とワラサフィーバーに五目釣りの楽しみも加わってきそうだ。

 【構成・撮影

 寺沢卓】

 ▼宿

 日刊スポーツ新聞社指定「喜久丸」【電話】0557・80・5777。集合は午前5時、11月16日以降は同5時30分。初島でのランチを含めた料金は1人2万円。詳細は宿に問い合わせてください。初島「坂下」は【電話】0557・67・2182。岩のりラーメンもおいしい。