＜アユＦＩＳＨＩＮＧ＞

　福井・九頭竜川（中部地区）でアユの友釣りが解禁された１５日、がまかつファングループ北陸の福井支部長・中川邦宏さん（福井市）とともに数釣りに出掛けた。午前６時前から、福井大橋下に入川。雨が降る悪条件だったが、追いは活発で午後４時ごろまでに２人でやる気満々の１０～２０センチ（１６～１７センチ中心）を１５８匹キャッチ。次々にサオを絞り込む豪快なアタリと引きを夢中で楽しんだ。今年も、アユの魚影が抜群に濃いようで、盛期に向け大いに期待できそうだ。

　野アユの入れ掛かりを夢みて、午前６時前に福井大橋の下へ中川さんとともに入川した。水況は渇水で、まだまだ青藻も多い。小雨が降る中、引き釣り仕掛けにオトリをセット。浅瀬の瀬肩から探っていくが、早朝で水温が低いのか、３０分ほどしてもビリアユが２匹掛かっただけ。早々にポイントを見切り、１００メートルほど下流のチャラ瀬へ。

　ここは、石が黒く磨かれていて期待できそうな感じ。ヘチから対岸へ扇状に引きながら釣り下ると、対岸でガツンとサオ引きのアタリ。タモに飛ばしたのは１８センチの黄色い魚体をした海産のベッピンアユ。続けてプチ入れ掛かりになり、１３～１７センチが１０連チャン。手元までビリビリと感じる、元気な野アユの追いに感激。

　その後も同型を数匹追加し、ひと通り探ったところでさらに下流へ進むと、ビカビカに磨かれた大小の石が入った、いかにも釣れそうな急瀬に出た。中川さんと顔を見合わせ「ここは掛かりそうやな、ばんばん追ってきそうだ」とにんまり。

　流れがきついので１・５号オモリをハナカン上１０センチに付け、オトリを流シンの大石横で止めると脳天までしびれるようなサオをひったくるアタリ。仕留めたのは２０センチの良型。その後も止め釣りで流シンを探るとサオを絞り込むアタリが続き２１連チャンの入れ掛かり。

　アタリ、引きともに強烈で最高に面白い。その後も循環の歯車が高回転で回り昼食も忘れ、２人で交互にサオを曲げ、午後１時までに１０～２０センチを６０匹キープ。たくみなオトリワークで対岸の際までくまなく探った中川さんは、同型を７０匹以上追わせ「きょうは３ケタ釣りかも」と鼻息が荒い。

　その後は休憩をとり、午後２時ごろから再び入れ掛かりポイントへ入ったが、水位が３０センチほど上がり濁りも出だすとペースダウン。雨が強まる中、背バリでオトリの泳ぎに変化をつけたり、泳がせ釣りもしながらポツリポツリと追わせ１０～２０センチを７３匹で同４時ごろに納竿。中川さんは３ケタに及ばすも、同型を８５匹追わせ大満足で川を後にした。【日刊ＦＰＣ・三木浩生】

　【今後の見通し】天然そ上が良好で、放流も人工産、湖産が８０００キロ放流されており、成育良好。水位が増え、水温が上がってくると３ケタ釣りが期待できる。お勧めポイントは福井大橋周辺のほか、鳴鹿大堰の少し上流にある谷口や水源地など。８月に入ると上流の坂東島周辺の荒瀬で豪快な友釣りが楽しめる。

　【問い合わせ】九頭竜川中部漁協【電話】０７７６・６１・３２１９（テレホンサービス）。入川券は年券１万２０００円、日券３０００円。

　【交通】北陸自動車道の福井北ＩＣを出て国道４１６号を福井市方面へ。新保の信号を右折し、同８号に入り、ポイント周辺へ。