<投げFISHING>

 キスの引き釣りが本番を迎えた福井・高浜の東三松、若宮海水浴場で16日、GFG(がまかつファングループ)関西地区本部の「第3回投げ釣り親睦会」が開催され、25人が参加し午前5時ごろから、キスの1匹長寸と総匹数の複合方式を競った。東三松の中央付近から若宮寄りで活発な食いがみられ、連掛けラッシュを堪能。同10時半までに13~18・1センチを75匹釣りあげた。優勝は梅本宗義さん(大阪市)で19・3センチを頭に161匹の爆釣だった。

 パールピンクの美しいキスが好反応!

 次々に鈴なりで掛かる心地良い食いアタリを満喫した。午前5時ごろから東三松、若宮海水浴場に分かれ、競技を開始した。両海岸ともに遠浅のきれいな砂地が広がるキスの好ポイントだ。東三松海岸の駐車場前に入り、8本バリ仕掛けをセット。早朝は良型を狙おうとチロリをエサに消波ブロックの間を抜けて5色ほどへ遠投。

 時計の秒針ほどの速さでゆっくりさびくと同ブロック間の藻際でコンコンと明確なアタリがきた。藻をかわして引き寄せると18センチの良型キスが2連だった。だが良型は2匹止まり。その後は数も伸びず2時間ほどで13~18・1センチを22匹だけ。

 見切りをつけ、若宮方面へ歩くと宮本幹治さん(能美市)がサオを振っており「一文字際の深みで小型が良く掛かる」と話す。さらに10分ほど進んだレストラン下では梅本さんが3色前後を狙ってすでに14~15センチを100匹近くもキープ。私も近くで再開。サイズよりも、数を狙おうとやわらかく食い込みのいいイシゴカイにエサをチェンジ。

 近投で釣れるなら、遠投でも食うはずと5色ほどへ投入。デッドスローでさびくと4色でコンコンとアタリ。引く速さをさらに落とすと鮮明なアタリが続く追い食いもあり、14センチ前後を5連掛け。その後も、面白いようにアタリをとらえ5~6連で釣れ続く。

 どうやら、若宮寄りにキスの群れが集まっている感じ。それならとハリ数を12本に増やすと1投目で14センチ前後が9連の鈴なりだ。これぞ引き釣りの醍醐味。その後も斜めに投げ、4色付近を重点的に攻めると好反応。アタリが出たら、さびくのを止めて追い食いを待つと7~9連が続く連掛けラッシュ。ラストスパートとばかりに14センチ級を一気に53匹追加し同10時半に終了した。全体的には、東三松の中央付近から若宮寄りで3~4色半を探った人が数を伸ばし、12~18センチを100匹超の好釣果だった。【日刊FPC・野間弘】

 【今後の見通し】3年前には200匹超の好釣果が出ていたが、昨年は100匹を切る不調だった。今年は群れが大きく復調気配でかなり期待できそう。海水浴シーズンに入ると釣り場が限られるが、早朝にチロリのエサで5色ほど遠投すれば20センチ級も狙える。

 【交通】大阪から中国自動車道の吉川JCTで舞鶴若狭自動車道へ。大飯・高浜ICを出て県道16号を北上し薗部の信号を左折。国道27号を走り、中寄の信号を右折。道なりに走って若宮海岸、東三松海岸へ。