<釣りステーション>

 横浜・野島防波堤のクロダイ釣りが復調の兆し!

 春の乗っ込み後、一時中だるみ状態だったが、ここにきて、タイ望の<産卵後の荒食い期>の様相を呈している。それを裏付けるように、50センチ超の大物も連発中だ。今月28日に「野島杯争奪釣り大会」を予定しており、期タイは大!

 同釣り場に精通する野島防波堤海津クラブの田中正司会長(70)が、狙い目も含めてルポする。

 野島防波堤のクロダイは産卵期のピークが5月で、6月には俗にいう<産卵後の荒食い期>に突入する。渡船担当の「村本海事」の釣況によれば、6月は14日にトップが4匹、以降、2匹、3匹の好釣果をみており、サイズも15日に52センチ、26日が53センチ、28日51センチ、30日は50センチジャストが出るなど、今年はこれまでに約3割が50センチ超で占めている。

 野島防波堤海津クラブのデータで釣り場をみてみると、「ドック堤」での釣果が目立つ。ただし、ここは範囲が狭く、釣り人が集中してしまうと釣りにならないのが難。その点、最も収容力がある「青灯堤」は、例年7月からヒット率が高まるが、荒食い期の好機を迎えた今、どの釣り場もチャンスはある。これからがトップシーズンで「野島杯争奪-」も時期的に絶好のタイミング。攻略のカギになるのは潮流で、潮が流れている場所を狙うのが<鉄則>だ。

 釣り方は、独特のヘチ釣りで、次の2パターンがある。

 ▼落とし込み釣り

 堤防のヘチに沿って糸を張り気味にして垂らしていき、糸とサオ先の変化でアタリをキャッチして合わせる。

 ▼フカセ釣り

 軽いオモリを使うのでゆっくり沈んでいき、糸フケが出るが、急に張ったり動きの変化がアタリの目安。

 ▼エサ

 フグなどエサ取りが多い。カニエサはフグの鋭い歯でボロボロになってしまうので、甲羅部分とツメに分けた方がいい。フグ対策としてはイ貝が有効で<粒><稚貝ダンゴ>を使い分ける。

 ちなみに大会当日は、午前8時半ごろが満潮で干潮は午後2時すぎ。ほとんどが下げ潮での釣りになるので、野島防波堤ポイント図を参考に釣り場を選択してほしい。

 ▼渡船

 日刊スポーツ新聞社指定「村本海事」【電話】045・781・8736。渡船は午前7時30分と正午便があり各4000円。仕立ての夕方便も5人以上の予約制でOK。渡船は午後3時で1人4000円。クロダイほか投げ釣りでシロギスやカサゴ、ルアーでスズキも狙える。毎週木曜日定休(祝日は営業)。HP<http://www1.seaple.icc.ne.jp/muramotokaiji/>

 ▼交通

 電車は京浜急行・金沢八景駅からシーサイドラインに乗り換えて野島公園下車。車利用の場合は詳細要確認。