<哀川翔
魂のアタリ!!!!!!!>
やってきました、金谷カワハギ、30日からシーズンイン!
「アニキ」こと俳優哀川翔(53)が金谷沖(千葉)の試釣に乗り込んだ。カワハギでの日本最高峰大会、DKOファイナルの昨年覇者、堀江晴夫さん(50)がアドバイザーの豪華版だ。実釣では、宙層攻略が大きなカギとなり、サイズも数も伸びたぜ!
夜が明けた。風は強いが波は穏やか。内房・金谷は絶好のカワハギ釣り日和となった。アニキがボソリ。「確実に誘って釣ったという感覚がない。いい思い出がないんだよ、カワハギは。だから、期待している」。笑顔はない。過去の痛いカワハギ釣りの記憶もあって、出船前からアニキは燃えていた。
今回は、DKO2013王者の堀江さんが同乗し「一番大事なのは、エサのアサリをしっかり付けること」と全員にアドバイスして、個別にどうハリを刺していくかもレクチャーしてくれた。
堀江さん
エサ付けは水管、ベロ、肝の順番。水管を切り離して、最後に肝を刺してハリ先を隠すだけでいい。これができていないと釣果は伸びません。
仕掛けの着底後、堀江さんの注意点は2つだった。
(1)サオをあおり続けない
(2)ゆっくりと合わせる
序盤は明暗が分かれた。
仕掛けを着底させて、サオをゆっくり持ち上げる誘いで、船中1匹目は布施だった。SHOGO、代吉くん、ヤス、佐藤さんが続いた。首をかしげていたノブさんも20センチオーバーの良型を釣り上げた。アニキは沈黙。「どうしても急いで合わせちゃう。ここをゆっくりすりゃいいんだな」とブツブツ。
釣り開始から40分。アニキが釣った。サオ先を震わせてから、動きを止めて、ブルン!
ここで慌てずにゆっくりサオ先を上に20センチほど上げて…ガッチリ掛かった。「こういう静かな感じか。もうちょいだな」とアニキは苦笑い。
ここで船をぐるりと回った堀江さんがサオを持った。すぐ釣り上げた。
堀江さん
底にいる。でも、底から1メートルの間のどこかにいる。着底したらアタリには関係なく、少しずつサオ先を上げるといい。あまり上げてしまうとキタマクラに邪魔されるけど。
スロースタートだったスギちゃんとあずちゃんも一荷で釣り上げるなど調子を上げてきた。
釣果1位は24匹の布施。ノブさんが22匹、後半から追い上げたアニキは21匹。代吉くんも20匹と健闘した。
堀江さん
初心者もいたけれど、みんな丁寧に釣ってくれた。今年はサイズも数も出そう。アニキも誘いも合わせも申し分ないです。
過去の思い出と決別したアニキは「カワハギ、面白いね。これは偶然じゃなくて、釣った満足感があるね」と笑顔で締めくくった。【構成&写真・寺沢卓】
▼宿
金谷「光進丸」【電話】0439・69・2697。カワハギの乗合は午前7時出船、氷付きで8000円、小学生は4500円。午後便は5800円。オモリは潮の流れによって25号と30号を使い分けるが、重さは船長の指示に従うこと。