<大魔神ファイト一釣!!>

 大魔神が不思議パワー発揮!?

 日刊スポーツ評論家の佐々木主浩さん(46)が忙しい合間を縫って、静岡・伊東港の「妙法(みょうほう)丸」に乗り込み今年初のマグロ釣りに挑んだ。昨年、30キロ&20キロクラスのクロマグロ2匹を仕留めているが、今シーズンは100キロオーバーの超ド級が出ていると聞いて、「オレも釣りたい」とボルテージはアップ!

 で、入った伊東南沖で展開したのが“不思議ヒット”の連発-。以下、報告ルポをどうぞ。

 まだ暗い中、伊東港を出てまず、川奈沖でエサ用のサバの確保から始まった。両舷のミヨシ(船首)で佐々木さんと、アドバイザーとして同乗した加藤雄二さん(59=日刊釣りペン・クラブ)がサオを出すと、グングン!

 5本のサビキ(魚皮付きハリ)仕掛けに30センチ前後のサバが何匹もぶら下がって躍り上がり、船のイケスには瞬く間に30匹余りが泳ぐ-。

 そんな中で、大暴れした魚がいた。90センチ余りのシイラだ。仕掛けを切られてバレたが、サビキに食いつくとは…「幸先よし」とはしゃぐ大魔神。しかし、これが“不思議ヒット”の序曲だったのだ。

 伊東南沖に着くと、すっかり日は上がり、風は南西で比較的穏やか。潮温は24度台だが、7月21日に102キロの巨大クロマグロが釣れている。佐々木さんは右舷ミヨシで、加藤さんが同トモ(船尾)に陣取り、太田潔船長(71)の合図で置きザオのままサバをセットした仕掛けを投入。泳ぎに任せて100メートルほどラインが出たところで待つと、大魔神のサオにクン…すぐに取り込んだが、サバの頭がかじられていた。何かいる…。

 しばらくして、再び大魔神のサオにクン…。少し待って、次のグングン…で大合わせするや、途端にギュンギュンッ!

 猛烈に走り、途中から船に向かってきた。シイラだ。それも100センチ超の、俗に「メーターオーバー」と呼ばれるモンスターサイズにビックリ!

 驚きはこの日、いつの間にか無数のトリが群れ、巨大なトリ山となって海面でバシャバシャ…イワシを追っているらしく、その規模に佐々木さんは「スゲえ」と感動の表情。下にはマグロがいるはず-で、太田船長は船を突っ込ませたが、音沙汰なし…。

 船が何度も移動を繰り返すうち、佐々木さんにまたまたヒット。ところが、これもシイラ…次もシイラ…で、何とシイラが7連発。いずれもメーターオーバーだが、さすがに大魔神もシイラけムード!?

 いえいえ太田船長の「シイラがこれほど掛かるのもめったにない」に「今日のオレはシイラの“プロ”か」だって。シイラなかった!?

 加藤さんも2回ヒットしたが、こちらもシイラで結局、マグロは不発だったものの、めったにない展開は大魔神の不思議パワーのなせる技か!?

 「マグロはなかなか釣れないから価値がある。次こそ仕留めて勝ちたい」とリベンジ宣言。ちなみに「妙法丸」では、今月19日に28キロのカンパチ、22日は100キロのクロマグロ、23日41キロのカジキ、24日84キロのクロマグロをみている。さて、どうなりますか?【長瀬川忠信】

 ▼船

 日刊スポーツ新聞社指定「妙法丸」【電話】0557・37・4913。マグロは仕立て船限定の予約制で5人まで11万円。午前3時半目安に船着き場(場所は要確認)集合。乗合はヒラメ狙いで午前5時集合、エサと氷付き1万4000円。HP<http://www4.i-younet.ne.jp/~myoho-m/>

 ▼交通

 電車はJR伊東駅からタクシー利用。マイカーの場合は、国道135号で伊東港「妙法丸」の船着き場へ。詳細は要確認。