<2014月桂冠杯

 和歌山・大引磯グレ釣り大会>

 秋磯でグレの引きを楽しむ-日刊スポーツ、日刊銀鱗倶楽部主催「2014

 月桂冠杯

 和歌山・大引磯グレ釣り大会」が26日、和歌山県由良町大引の磯で75人が参加して開催され、23センチ以上の長寸を競った。好天に恵まれ海も穏やか、潮の動きは鈍かったが、上げ潮八分の早朝にグレのアタリが続き、ハマチなど青物の回遊もみられた。各磯ともグレは小型がわくなか「ビシャゴ」に渡礁した大会初参加の宮原豊さん(有田市)が40・5センチを仕留め、優勝。最多の8匹を釣った上田泰大さん(京都市)に「月桂冠賞」が、また「他魚種賞」には42・6センチのチヌを釣りあげた岡田英明(富田林市)さんが選ばれた。

 今シーズンの大引の磯は水温が24度超あり、例年に比べ2度前後高い。各磯ともエサ取りは少ないが、グレは手のひら級がわく状況。大会前日の25日には30~46センチが釣れ、大型マダイ、ハマチも見られたことで当日の釣果が期待された。

 夜明け近く、参加者は4隻に分乗して「アシカの親」「オオクラ」「ビシャゴ」方面と「ヒジキ」「平バエ」「ケムリ」方面に分かれ出船。抽選で決められた順に渡礁した。海はベタなぎ。多少、潮色の悪いのが気になる。満潮は午前7時すぎ。ほぼ同9時ごろまで上り潮が引っ張り同11時ごろから下り潮に変わる。納竿の午後1時まで、渡礁直後と下り潮の動きバナが攻めどころだ。

 「アシカの子」では船着きの森本一夫さん(大阪市)が1投目からいきなり穂先を引き込むアタリ。だがサオが立たず、バラシ。「油断した。口太(グレ)かな」と悔しがる。その後、中川洋さん(堺市)が水道で30センチ近い口太を食わせ、潮の弛みを挟んだ同8時半すぎに船付きの高澤大輝さん(和歌山県湯浅町)も30センチ超を続けて掛け「気配が出てきた」と期待が高まる。人気の「アシカの親」では青物の回遊があり、西向きへ流してハマチ、ツバスがサオを絞り込んでいた。

 地方よりで人気薄の「ビシャゴ」では40センチ超のグレや36センチのチヌがあがった。また、向かいの「平バエ」ではグレは手のひら級が大半だったが、良型チヌや青物もみられ、大方の予想を覆す釣果が出た。

 納竿後、審査会場には規定寸法以上のグレが次々と持ち込まれたなか、唯一40センチ超を仕留めた宮原豊さんが優勝。最多匹数の「月桂冠賞」は上田泰大さんが獲得した。◆月桂冠杯

 和歌山・大引磯グレ釣り大会上位成績(順位、名前、年齢、住所、長寸の順)<1>宮原豊49歳(有田市)40・5<2>奥野昌夫60歳(守口市)35・1<3>深海哲生48歳(和歌山市)35・0<4>高澤大輝23歳(和歌山・湯浅町)34・0<5>有間義信59歳(堺市)33・2<6>斯波元博42歳(堺市)32・4<7>長谷川久則57歳(大阪市)32・3<8>鳥井義弘57歳(大阪市)32・2<9>植田忠幸57歳(堺市)32・0<10>江川俊紀42歳(有田市)31・5※成績の単位はセンチ、同寸は重量上位。敬称略。