<釣りをしようよ

 プルルン体験隊>

 女性限定の釣りサークル「スプラッシュ!」が2月14日のバレンタインデーにカップルOKのイシダイ五目船を内房・保田「村井丸」から出漁した。この日は本命のイシダイだけではなく、クロダイ、マダイ、アジ、カワハギ、ホウボウなど多彩なゲストも釣れてにぎやかな釣行となった。

 海が荒れていた。ここ数日吹いていた風がやまない。村井智博船長(50)も出船ギリギリまで「せっかくの女子企画だからなぁ。でも、この風だしなぁ」と悩んでいたが、天気図が回復傾向にあり、出船を決断した。参加者は17人。フェイスブックやツイッターなどの情報から集まった女子アングラーと、ダンナさんや彼氏、お父さん、そして女性同士など、釣り好きカップルは2人で1万5000円の特別料金を設定した。単独の参加でも8000円ちょっとと割安だった。

 午前10時までは大波だったが、以降は風もピタリとやんで釣況に変わっていった。村井丸の常連武藤篤さん(41)と内田京司さん(58)がコーチで乗り込んだ。釣り方は片天ビンのコマセ釣り。3本バリ(全長約2メートル)の一番上と真ん中がウイリーバリで、一番下がカラバリになっていてオキアミを付けた。

 カップル船だけに、いつもの女子だけとは違って、さらににぎやか。男性が女性のお手伝いもするから、コーチ役の2人も最初は忙しかったが、徐々に簡単にアドバイスするだけ。コマセあまり入れず、エサのコマセとウイリーが目立つようにするのがコツ。さらにシャクった直後に数秒動きを止めて魚を誘う。内田さんは「みんなのみ込みがいいですね。これならハナダイやイサキ釣りにいってもかなり釣るんじゃないですか」とニッコリ。

 イシダイは仕掛けが落ち込んた瞬間に、クロダイは底ギリギリでヒットしてましたよ。アジやマダイ、ホウボウ、カワハギ、果てはイッテンアカタチなんていう珍しい魚も釣れました。

 宿に戻ってから、イシダイを塩味だけで煮込んだ潮汁、イシダイの煮込み、そしてクロダイとイシダイの刺し身の粋な試食サービス(普段はありません)もあって、みんな「これ塩だけ?」「プリプリじゃん」「あまーい」と大喜びでした。【寺沢卓】

 ▼船

 保田「村井丸」【電話】0470・55・1121。LTイシダイの乗合は午前6時出船でコマセ&氷付き(付けエサは別)9000円。定休日は要確認。