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名誉大使MISIA 「アフリカへの思い」を語る


MISIAは貧困撲滅などについて熱く語った(撮影・下田雄一)
MISIAは貧困撲滅などについて熱く語った(撮影・下田雄一)

 音楽活動と並行してさまざまな社会貢献活動に積極的に取り組んでいることで知られる歌手MISIA(34)。特にアフリカへの思いは強く、07年に初めてケニアを訪れて以来、一般財団法人mudef(ミューデフ)を通じて教育支援、貧困・マラリア撲滅の活動を行っている。その実績を評価され、今月初旬に横浜で開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)では、名誉大使も務めた。アフリカと の出合いや、思いなどを聞いた。

6カ国を訪問、文化違い面白い

08年、マラウイを訪問
08年、マラウイを訪問

 色彩鮮やかなアフリカ民族調ドレスがよく似合う。「ターバンを巻くのはお手のものですよ。好きなことをやっていると、こっち(アフリカ)に傾いてしまうのかもしれません。自分から見たら好きな物ばかりですけど」。

 アフリカ訪問国はケニアなど計6カ国。「流れている音楽も、女性のスタイルも違いますね。それぞれ違う文化があるので、非常におもしろいですね。やはり音楽が一番魅力的に映ります。私たちの概念にないような、洗練された音楽があるんですね」。音楽活動を通じて、アフリカを中心とした人道支援を行うようになって5年以上になる。

 今年初めに滞在したセネガルではレコーディングを行った。同国の人間国宝で伝統的太鼓奏者、ドゥードゥー・ンジャイ・ローズ氏と共演。10年サッカーW杯公式アルバム収録曲「MAWARE MAWARE」を再アレンジし、先月29日に配信限定でリリース。同曲はMISIAが名誉大使を務めたTICAD Vの公式ソングになった。アフリカの旅を通じ、感じたことを新たなメッセージとして歌詞に盛り込んだ。

 ローズ氏について「プレイスタイルがジェームス・ブラウンみたい」と表した。「ドゥードゥーさんは何十人といる太鼓奏者の指揮者のような役割で、手で何か1つ合図をすると、リズムがパッと変わる。ジェームス・ブラウンは自分の踊りでバンドの演奏を変えていたそうなんですけど、ソウルミュージックに流れるルーツを見た気がします。ルーツがアフリカにあると頭で分かっていても、直接見ることによって、あ、やっぱりここにあったんだなと実感しますね」。 [続きを読む]


◆MISIA(ミーシャ)本名未公表。
 1978年(昭53)7月7日生まれ。長崎県出身。16歳から黒人トレーナーのもとで音楽を学ぶ。98年にシングル「つつみ込むように…」でデビュー。04年に女性ソロ歌手として初の5大ドームツアーを成功させた。「陽のあたる場所」「Everything」などヒット曲多数。昨年大みそかのNHK紅白歌合戦には、アフリカのナミビアから生中継で出演した。血液型O。









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