東京都の小池百合子知事は15日、来日中のガウク・ドイツ大統領と、都庁で会談した。

 小池氏はあいさつの中で、先日面会したバッハ・国際オリンピック委員会(IOC)会長がドイツ出身であることに触れ、「2020年東京大会開催に当たり、バッハ会長とがしっかり連携を取らせていただいている」と、バッハ氏との協調関係を強調。東京とドイツ・ベルリンは姉妹都市でもあり、「(日本とドイツの間で)スポーツの交流がさらに深まることを楽しみにしている」と話した。

 一方、ガウク大統領は、五輪開催に関して「日本、東京が開催地に名乗りをあげたことに敬意を表する。ドイツ国民は、開催に懐疑的な見方を持っている。開催都市には立候補しない方がいいという意見も多い」と、五輪開催を取り巻く厳しい環境に言及。その上で「準備段階でさまざまな問題はあると思うが、すべて成功裏に実行されると思う」と、エールを送った。

 さらに、日本が「遅れている点」として、社会での女性の活躍を挙げた。「小池知事は、東京のトップとしてより多くの日本女性のロールモデルである。こうしたポジション(都知事)で、女性が活躍することは大きな意味がある」と、小池氏の活動にもエールを送った。

 小池氏は知事就任後、海外の多くの要人と会っているが、国家元首級の人物と会談するのは初めて。