東武鉄道は来年夏、日光鬼怒川線にSLを導入することになり、1日、「大樹」(たいじゅ)と命名し、報道陣に公開した。

 埼玉県久喜市の南栗橋SL検修庫で、根津嘉澄社長が「鉄道産業文化遺産の継承、日光鬼怒川の活性化、将来的には福島県まで運転することにより東北復興支援も目指す」とSL導入の目的を説明した。

 導入するSLはC11形207号機で、1941年(昭16)に製造され、北海道でSLニセコ号などとして活躍してきた。東武鉄道は、大井川鉄道などの協力を得て、機関士や整備士らの育成もしてきた。

 SLファンだけでなく、外国人観光客も含めて幅広い年齢層の集客を狙っている。