民進党の蓮舫代表は7日、代表就任後初めて、安倍晋三首相との党首討論に臨んだ。

 衆院で自民党が「先走り採決」し、与党公明党の一部からも反対が出た統合型リゾート施設(IR)整備推進法案を中心に、両者は激しくやり合った。追及を巧みにかわし続ける首相に、蓮舫氏は「答えない力、逃げる力、ごまかす力。まさに神ってます」と、今年の流行語大賞を引き合いに、答弁を痛烈に皮肉った。

 初陣を終えた蓮舫氏は、報道陣の取材に、「(首相は)答えず、逃げて、じらして、開き直っていた。私は、挑戦者だから問いただしたかったが、時間は限られている。その中で聞きたいことは聞けたと思う」と、振り返った。

 首相の答弁について「都合の悪いことは答えず、自分に見えているものは答える。予算委員会と同じで、残念だ」と切り捨てた。「やじに反応することで、何を聞かれたか忘れているのではないか。私は、やじは一切聞いていない。それくらい集中しないと。残念だ」とも述べた。

 自民党は8日、参院内閣委員会で採決を模索するが、「あまりにも国会軽視だ」と批判。「カジノを成長戦略にするなんて、美しい国ではない」と述べ、徹底抗戦する構えを示した。