自作のアナログゲームの販売、交換などが行われる「ゲームマーケット2016秋」が11日、東京ビッグサイトで開幕した。

 ゲームマーケットは2000年4月、東京・神田のビルで電子機器を使わないアナログゲームの交換会としてスタート。400人で始まったイベントは年々規模が拡大。13年から場所を東京ビッグサイトに移すと、今年5月に行われた「2016春」では、初めて参加者が1万人越えとなる、約1万1000人が集まった。主催者は「イベントのイメージは、(同人誌即売会の)コミックマーケットに近い。参加者は毎回10%から15%ほど増えている。今回は1万2000人ほど行くのでは」と話していた。

 会場には約530のブースが出展。600点を超す自作ゲームが販売されている。価格は1000~2000円ほどのものが多いが、中には5000円以上の価格ながら400本を売り上げる人気作もあるという。埼玉在住の20代の女性は「お目当てのゲームはもう売り切れていました。アナログゲームは、初対面の人とでも楽しめるから好き」と魅力を語っていた。

 この日は、約600点のゲームから優秀作を選ぶ「ゲームマーケット大賞」も発表。大学生のすまいる120円さん(22)が制作した「ビンジョー×コージョー」が大賞に輝いた。「ゲームを作り始めたのは7年前くらい。未発表のものも含めて30作くらい作りました」と振り返った。アナログゲームの魅力には「最初はゲーム機を買うお金がないから、自分で作り始めたのがきっかけ。実際にカードやコインを手にする方が喜びも大きい。もともと人見知りでしたが、直接顔を合わせるアナログゲームを通して、仲間もできました」と笑顔だった。