かつて森友学園の民事裁判に顧問弁護士として出席していたことを示す大阪地裁の書面の存在が表面化した稲田朋美防衛相は14日の衆院本会議で、13日の参院予算委員会で、「夫の代わりに出廷していたことが確認できた」と述べた。

 その上で13日の参院予算委員会で、学園関連の訴訟を担当したことがないとした発言は、事実と異なったとして謝罪した。

 その上で「私は誠実な答弁に努め、誠心誠意職務に当たっていきたい」と述べ、辞任しない意向を示した。

 「私は、(13日の参院予算委員会で)籠池(泰典)氏の意見を受任したことも、裁判を行ったこともないと申し上げた」とした上で、「(指摘された問題は)委員会の場で、12年前の質問だった。私の記憶に基づき、答弁したものだ」と言い訳した。

 この日、04年12月の森友関連の訴訟に出席していたことを示す書面の存在が報じられたのを受け、「報じられた事案は、13年前の森友に関するもの。籠池氏とは10年来、疎遠にしている」と、あらためて強調した。 自身が担当した学園関連の訴訟は「この1件だけ」と述べた。

 また、籠池氏との顧問契約は、夫の龍示氏が04年10月に結び、09年8月に終了したと述べた

 稲田氏の「辞任否定」を受け、野党席からは「え~っ」とやじが飛んだ。