次に下地幹郎議員(日本維新の会)が質疑に臨んだ。

 -松井知事に会った、依頼したことはないと言った

 私から直接、口を通じてさせていただいたことはない。

 -畠府議を通じての接触は?

 お話は伺ったことがあります。「学校のこと、話しておったで」と。抽象的な話で具体的なことではなかった。

 -大阪府でも今日、審議会をやっている。私学審のメンバーは、政治家から何の働き掛けがないと言っている。

 今だから言えることなんだろうと思う。私学審に大阪府、中心である知事からのご意向が、審議会に圧力があったと推察します。

 -具体的な内容を答えられる?

 2月8日から、松井知事がぶら下がりをした。行政の担当課と話し、書類を出し、私学審は通らないのではないかと。土を全て出さないといけないと観測記事を挙げた。現役知事だから影響力があったと思う。

 -条件付き認可の時、委員長は圧力がなかったと言っている

 条件付き認可の時は、政治的背景はあったと思う。

 -どういうことがあったか、具体的に話してもらわないと困る

 当時、近畿財務局の土地の定期借地の話が進んでいた。それには、私学審の答申が出ないといけない。大阪府が財務局に問い合わせをし、お国の中でいろいろうずまいて、私学審に認可妥当になったのだと思う。

 -意味不明。大阪府は幼稚園の方でも小学校を作れると枠を広げた審議会に一切、圧力がなく昨年6月に土地を買い上げ、最後の認可の交渉をしていたのに、問題が起きたから松井知事は保留すると言った。審議会は、あの時は、あなたに頑張ってほしい、見守りたいと言った。働き掛けがあったなら、もっと具体的に言われないと。もう1度、答えないと偽証になる

 本来、私学審は3月23日から4日開かれる。2月23、24日に開かれたのは臨時審議会。設けられたこと自体、あってはいけない。スムーズに行けば3月に認可いただけたということ。

 -松井知事が、あなたが学校が出来るようにはしごをかけたところに、あなたから落ちたと認識してほしい。それに安倍晋三記念小学院は、安倍総理が衆院議員時代にやったというが、総理になってからもお金を集めた。本当に、衆院議員のわずかな時間の中だけで集めたのか?

 今のは質問でしょうか? 安倍晋三記念小学院を起こそうと思い、府に認可を申請したのは平成25年だったと思う。府に認可を出す前の段階で、安倍晋三先生からお断りいただいたので、使っておりません。

 午後4時58分、証人喚問は終了し、籠池氏は委員会室を退出した。