駐車場でアクセルとブレーキを踏み間違えて歩行者の女性をはねたとして、埼玉県警狭山署は22日、入間市の職業不詳千葉りつ子容疑者(76)を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで逮捕した。容疑を認め「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と供述しているという。はねられた女性は死亡した。

 逮捕容疑は21日午後7時55分ごろ、入間市上藤沢の「イオン入間店」駐車場で車を運転中、運転操作を誤り、前を走っていた軽自動車に接触し、さらに前を歩いていた狭山市の職業不詳市川よし子さん(53)をはねた疑い。市川さんは頭を強く打っており、22日午前4時、搬送先の病院で死亡した。

 署によると、千葉容疑者は駐車スペースを探していた際に、軽自動車に接触しそうになり、ブレーキとアクセルを踏み間違えたという。車は追突した軽自動車を左に押しのけるように加速し、市川さんをはねた。

 軽自動車に乗っていた女性3人は軽傷。千葉容疑者と助手席に同乗していた千葉容疑者の夫平一さん(86)も負傷した。千葉容疑者宅の近隣住民によると、千葉容疑者は「面倒見の良い方で、運転も不慣れではない。このようなことになり残念」と話した。