将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が12日、自身の持つデビュー後の連勝記録を「17」に更新した。大阪市の関西将棋会館で指された王将戦予選で先手の西川和宏六段(31)を84手で破った。

 連勝記録「17」は個人の歴代連勝記録では歴代9位タイ、ベスト10入りを果たした。14歳がレジェンドたちの仲間入りした。次戦は、18日の加古川青流戦で竹内雄悟四段(29)と対戦する。

 藤井四段は昨年10月、史上最年少の14歳2カ月でプロデビュー。それまで現役最高齢の加藤一二三(ひふみ)九段(77)が持っていた14歳7カ月の最年少記録を62年ぶりに塗り替えた。

 12月のデビュー戦では加藤九段と対戦、最も年の離れた「62歳差対局」は話題を呼んだ。対局では加藤九段を破り、その後も快進撃を続けた。4月4日にはデビュー後11連勝を達成し、プロ公式戦の新記録を樹立。5月4日には第48期新人王戦3回戦で、横山大樹アマ(26)を破り、記録を16連勝に伸ばしていた。

 終局後、藤井四段は自己記録更新に「ここまで連勝できるとは思ってもみなかった。一局、一局の積み重ねなので、次局も普段通り指したい」と語った。