東京都の小池百合子知事は26日の会見で、都議選(6月23日告示、7月2日投開票)を前に、党籍の扱いがうやむやになっている自民党を自発的に離党する意思があるか問われ、独自の「自民党論」を展開した。

 小池氏は地域政党「都民ファーストの会」を事実上率い、特別顧問にも就任。一方で、自民党員の扱いについては昨年の都知事選に出馬する前、当時の谷垣禎一執行部に「進退伺」を提出済みだとして、党側の反応を見極める意向を崩していない。小池氏との全面戦争を避けたい党本部も、はっきりとした結論を出していない。

 小池氏は自民党について「(批判をしている対象は)自民党というよりも、党東京都連ということで申している。そこは大きく違います」と強調。

 「党本部と都連の違いは」とあらためて問われると、「(都連の物事の)決め方などは、都議会の幹部の方や、出身者の方で決まっている」と指摘。「私が会議に来なかったというような(ことを言われた)こともあるが、それは呼ばれなかったのだ」と、以前から披露している裏話を持ち出した。

 その上で「この点は、(党本部の対応と)かなり違うということを、申し上げておきたい」と述べ、党本部との協調関係をアピールした。