絶滅の危機にあるボルネオオランウータンの繁殖に取り組む愛媛県立とべ動物園(砥部町)で、雄の「ハヤト」と、県とインドネシアによる協定で同国から迎えた雌の「ジェニファー」が6日、初めて2頭そろって披露された。

2頭はそれぞれおりに入っており、その間に果物などで作られたケーキが置かれた。ハヤトは相手を見ながら食べ、ジェニファーは様子をうかがいながら、おりの高所から果物を取りに行っていた。

家族と訪れた松山市の看護師三原亜耶さん(35)は「これから2頭が仲良く過ごし、新しい命が生まれたらいいな」と願った。池田敬明園長は「辛抱強く見守っていきたい。応援してほしい」と話した。

ボルネオオランウータンは、国際自然保護連合のレッドリストで「深刻な危機」に分類されている。県は2024年、国内で初めてインドネシアと野生動物の共同保護を目的とした協定を締結。25年12月にジェニファーを迎えた。(共同)