北朝鮮を訪問していたアントニオ猪木参院議員(74)が11日、帰国して東京・羽田空港で会見を開き、10月21日に東京・両国国技館で生前葬を開くことを明らかにした。

 また、師匠の故力道山さんのひ孫が北朝鮮で柔道をやっていると明らかにした上で、北朝鮮との間で続けてきたスポーツ交流の一環として、力道山さんのひ孫と柔道チームを生前葬に呼びたいと熱望した。猪木氏によると、会談した朝鮮労働党で国際部門を統括するナンバー2の李洙■(リ・スヨン)副委員長は、柔道の担当だという。

 猪木氏 スポーツ交流は、ぜひ進めていきましょうと。一昨年、北朝鮮に行った時に師匠・力道山のひ孫が柔道をやっていまして、かなり有望だそうです。私の体も大分、弱ってきていて息切れもする。来月21日に、両国国技館で生前葬を行う話になっているそうで、ぜひそこに来て下さいと話をした。(中略)生前葬に李さんを呼ぶのは難しい。力道山のひ孫、柔道チームなら…五輪も近いし、そういう意味ではスポーツ交流という部分で。政府の方も、うんと言いにくいでしょうけど、言ってくれれば今からでも準備できる。

 猪木氏は「振り上げた拳を下げるきっかけを、米国も日本も含め、待っているのでは…私の勝手な考えですが」として、自らの生前葬を、対話の新たなきっかけにしたいと希望した。生前葬については、14日に都内で開く会見で詳細を明らかにするという。【村上幸将】

※■は土ヘンに庸