公式戦29連勝の新記録を樹立した将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)が12日、大阪市の関西将棋会館で指された76期順位戦C級2組5回戦で星野良生四段(29)を88手で破り、5戦全勝とし首位をキープした。公式戦通算46勝(6敗)。

 序盤からリードを広げ、落ち着いた正確な指し回しで快勝した藤井は「仕掛けていったのですが、よくなってから少しもたつきました」と振り返った。

 星野四段は「鋭い踏み込みでした。感心させられるところが多かった」と完敗を認めた。

 順位戦は、A級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組の5クラスで構成。A級の優勝者が名人戦の挑戦者となる。新人の藤井は、C級2組から参戦。これで5連勝となった。順位戦C級2組は各自10局戦戦う。上位3人が昇級する。ちょうど折り返し時点を終えた藤井は「いい星取でくることができたので、これからも1局1局、気を引き締めたい」と話した。

 次回の対局は19日、王位戦予選(関西将棋会館)で小林裕士七段(41)と戦う。