2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの金、銀メダルが危ない? 同大会組織委員会は23日、使用済みの携帯電話や小型家電から回収した金属でメダルを作る「みんなのメダルプロジェクト」で金属納入式典を実施。

昨年4月からの回収で銅は目標量の2700キロを確保したが、金と銀は大幅に不足している。組織委の武藤敏郎事務総長は「持続可能性に関する強いメッセージを発信できる」と満足げだが、必要量が集まるかどうかは微妙。この4月からは大会スポンサーや全国の小中学校などの協力で取り組みを拡大しており回収量も月4000トンと17年度の3倍程度に伸びているというが、期限の来春までは半年しかない。

納入式に出席したパラ水泳の山田拓朗(27=NTTドコモ)は「みなさんの思いが詰まっている。選手として手にできるように頑張りたい」と金メダルを目指して話したが、原料となるベースの銀とメッキの金が確保できなければ、メダルそのものが作れない。