ビザなし訪問団で訪れた国後島で、酒に酔って戦争による北方領土の奪還論に言及した上、「おっぱい」など数々のハレンチ発言をしていたことが表面化している丸山穂高衆院議員(大阪19区)は24日、事情聴取のために出席を求められていた衆院議院運営委員会理事会を、「体調不良」を理由に欠席した。

議運側には、丸山氏側から診断書が提出された。関係者によると、病名は適応障害で、「2カ月の休養が必要」との診断が記されていたという。

丸山氏に対しては、野党が辞職勧告決議案、与党がけん責決議案を提出したが、丸山氏は辞職する意思がないと主張している。今月14日のツイッターには、「議運委や本会議では本人からの弁明機会すらない」と記しているが、今回、議運が理事会での弁明の機会を与えたにもかかわらず、出席しなかったことに、与野党から強い疑問の声が出ている。

また、「休養2カ月」となると、6月26日が会期末の今国会まで残り会期は約1カ月となっているだけに、今国会には出席しないという趣旨を、事実上表明した形になった。国会に来なければ、説明の場も限られることになる。

丸山氏をめぐっては「戦争」発言のほか、「女性のいる店で飲ませろ」「キャバクラに行こうよ」など、訪問の目的から完全に逸脱した発言をしていたことが、参加者の証言で次々と明らかになっている。禁止されている宿舎からの外出を試みようとしたことも分かり、事と次第では外交問題に発展しかねない行動を取っていたとして、改めて国会議員の資質が問われる事態となっている。