大阪プロレスの代表取締役社長で現役レスラーのゼウス(本名・大林賢将=44)が31日、大阪市内で行われた自民党大阪府連大会に出席し、来春の統一地方選の大阪市議選に同党公認で城東区から出馬することを表明した。大会後、取材に応じたゼウス氏は「戦う舞台を変えます」と宣言。「大阪をさらに盛り上げるだけでなく、日本を良くしたい、世界を良くしたい」と、政界進出を決めた理由を語った。

選挙戦では大阪府議会の現職議員らと「タッグ」を組む。ゼウス氏は3年前にも、自民党大阪府議会議員団の幹事長を務める鹿田松男氏から出馬を打診されたが、当時は大阪プロレスの経営基盤が整っていないとして辞退。その際、4年後の出馬を約束したという。団体は現在5年目を迎え、大会数の拡大などで経営が安定してきたと判断。来春の大阪府議選で再選を目指す鹿田氏と連携し、選挙戦に挑む。

ゼウス氏は「必ず2人とも勝つ」と意気込んだ。政策面では、地域の学校をめぐる課題について、行政が一方的に決めるのではなく、住民との対話を重ねて解決策を探る考えを示した。学校給食の質の向上や、子どもが遊べる公園の整備にも取り組む。自民党についても市民・府民から信頼される政党に立て直したいとした。

プロレス活動については、19年の試合で首を負傷し、25年に当時の画像を見直した際、第一頸椎(けいつい)亜脱臼が判明したと説明。医師から重大なリスクを指摘され、ジャーマン・スープレックスやバックドロップなど、首に負担のかかる技は避けているという。対戦相手も配慮するため「戦えない」と感じることもあるが、引退はせず、周年大会や年末大会などのビッグマッチに年数回出場する方針だ。全日本プロレスで3冠王者に上り詰めたキャリアについては「後悔はない」と語ったゼウス。当選した場合は、試合数を抑え、大阪プロレスの経営を続けながら議員活動に全力を注ぐ考えを示した。