3日の日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会で女性蔑視とも取れる発言をした、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)に対し、市民の怒りの声がインターネット上で巻き起こった。発言以降、署名サイト「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」に同種の発言の再発防止や同氏の辞職を求めるキャンペーンが相次いで立ち上がった。主要な6つだけで、5日午後9時半時点で8万5681筆もの賛同が集まった。

4日夜に立ち上げられた「女性蔑視発言『女性入る会議は時間かかる』森喜朗会長の処遇の検討および再発防止を求めます#ジェンダー平等をレガシーに」には24時間で8万4200筆を超す賛同が寄せられた。4日午後に取材に応じ、発言の撤回と謝罪を行った森氏に対し「真に『差別』だと指摘されている原因を理解している・理解しようとしているようには見えない」と批判。その上でJOC、東京都、政府と組織委員会に処遇の検討と再発防止策の実施と女性理事の割合4割達成と、具体的な改善策を求めたことが支持されたとみられる。音楽家坂本龍一や歌手コムアイ、エッセイスト小島慶子氏ら著名人も賛同者に名を連ねた。

発信者の1人の山本和奈さんは「10年後、20年後に同じ『失言』や『差別発言』を次の世代に背負わせないために立ち上がった。今まで何十年にわたって差別に寛容的であった社会にトドメを刺し、署名活動を通して言葉だけで終わらない再発防止案を求めます」などとコメントしている。

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