菅義偉首相の長男による総務省幹部への接待疑惑について19日の衆院予算委員会で、総務省の秋本芳徳情報流通行政局長は昨年12月に長男らと会食した際に放送事業に関する会話をしたことを一転、認めた。

秋本氏は立憲民主党の森山浩行氏の追及に「今となってはBS、CS、スターチャンネルの話はあったのだろうと受け止めています」とこれまでの説明を翻した。

18日に秋本氏は週刊文春(電子版)に公表された音声データの一部を「自分の声」と認めたが、放送事業に関する会話は、これまで通り「記憶がない」と、否定的に答弁していた。

菅首相の長男は放送関連会社「東北新社」に勤務し、衛星放送を扱う子会社の役員も務めている。放送事業の許認可権を持つ総務省の利害対象者となる可能があり、国家公務員倫理法に基づき、総務省が調査を行っている。