皆既日食観察方法
東京をはじめ、日本各地では太陽の一部分が隠れる「部分日食」が観察できる。せっかくのチャンスなので、部分日食でも観察したい!というあなたのために、正しい観察方法を紹介します。
日食グラスで見る
- 太陽の光が直接目に入るのを防ぐため、つばのある帽子をかぶる
- 日食グラスを両手で包み込むように持ち、「遮光プレート」をできるだけ目に近づけるようにする
※遮光プレートの黒い面が目の側、銀色の面が太陽側 - 日食グラスを太陽に向けて、観察を開始する
地面などに太陽の形を映し出して間接的に見る その1~筒を使う~
- お菓子の容器やラップの芯など紙製の筒を2本用意し、1本の底を抜き2本をつなぎあわせる
- アルミ箔などに針で穴を1箇所だけあけ、それを紙筒のふたの部分に貼り付ける
- 下の筒の側面を切り取って、のぞき窓をつくり、ピンホールを太陽に向ける
地面などに太陽の形を映し出して間接的に見る その2~カードを使う~
- カードに穴をあける
- 白い紙や壁をバックにして、ピンホールを太陽に向ける
木漏れ日で観察する
- 木漏れ日もピンホールと同じ原理で、葉の間を通った光が太陽の形になる。
- 地面や壁に映る木の枝葉を観察してみると、すき間をくぐり抜けて太陽の光が投影され、日食を観察することができる。
望遠鏡で観察する
- 太陽観察専用の望遠鏡であれば、観察可能。市販の望遠鏡は絶対に使わないこと。
- 太陽投影板を望遠鏡の接眼部に取り付け、板に映った太陽の縁や太陽黒点が一番シャープに見えるよう、ピントを合わせる。
- 太陽は動いていくので、ハンドルなどで微調整しながら観察する。
- この方法だと、望遠鏡の光路上に目を置かず板に写して日食をみることになるので、一度に多くの人が観察することができる。
- 太陽に向かって直接目を向けないので危険は少ないといわれている。