EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が、正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。第12回は、腹筋の正しいトレーニング方法を紹介します。
吉田氏
続いて背筋も鍛えましょう。四つんばいで丸めて伸ばします。細江記者、お尻を使ってそらしすぎですね。手はちゃんと伸ばして、そった動きを。う~ん、腹筋(の使用が)ゼロですね(写真6)。
細江記者
腹筋まったくきつくないです。
吉田氏
そうでしょう。腹筋ゼロですから。何の動きも腹筋に力が入ってないと駄目なんです。腹筋をグッと意識して。その感じです。真っすぐ感が違いますね(写真7)。腹筋を使わずに背筋を使った方が、感覚的には楽なんですけど、体は勘弁してくれという状況。背筋の動きでも、腹筋を2か3使う感覚で。投げる時だって腹筋がゼロなんてない。ある程度、腹筋に力が入ってからグッと投げる。トレーニングでその感覚が身に付いていれば、フィールドに出た時、意識せず、おなかに力が入った状態で動けるんです。
細江記者が腰痛改善のため、すがるように吉田氏に弟子入りして約2カ月。現在は臨時で借り出された高校野球取材班で、連日取材中ですが、吉田氏の教えを実践して、腰の調子はいいようです。
吉田氏
正しく腹圧を高め、なおかつ安定性も高めて、そこから腹筋のアウターマッスルを高めていく。こうしたトレーニングをやっていけば、腰痛になる可能性は狭まります。細江記者の傾向としては、動き自体は悪くない。柔らかいし下(下半身)も強いから、しなやかな動きは得意分野だと思います。ただ体が柔らかすぎて、しなりがきくので、体に負担になり、長くは続かない。細江記者はそのタイプ。トップのアスリートと、微妙だったなという人は紙一重。
細江記者
私は「微妙」の方ですね。
吉田氏
ふっふっふ。
細江記者
(解放感いっぱいに)先生、短い間ですがお世話になりました。
吉田氏
そう言わずに、高校野球の取材から戻ってきたら、(腰に続いて)今度は肩編で来て下さい。
細江記者
うっ。
第12回おわり。【取材・構成=山田準】
[2013年11月15日21時17分](7)指導を受け、「対角線腹筋」で腹筋が使えて「真っすぐ感」の出るようになった細江記者