EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。第37回のテーマは「体幹を固める」です。

 ニーベント

 フロントブリッジ

 ワンアーム

 体の安定性を高めるフロントブリッジに、手足を動かす動作を加えた応用編トレ。腹部と肩甲骨に効きます

 吉田氏

 肘と膝を床に着けて腕立て伏せの状態になります。後頭部から背中、お尻が一直線。目線は床に向けて首筋を伸ばします(写真4)。右肘を床に着けたままで左手をまっすぐ前に伸ばしてください。床と平行です(写真5)。腹部と肩甲骨を意識して、おなかをへこませます。これを左右交互に行います。手を上げすぎると、中心軸がぶれて体が開いてしまいます(写真6)。もっとも、手が上がらないのもいけません。腹筋と背筋が固定できていませんし、これだと肩甲骨が動きませんから(写真7)。このトレーニングには体幹の安定性と肩甲骨の可動性という2つのポイントが入っています。マラソンを例にしましょう。体の軸がぶれないように保ちながら、腕を振らないといけませんよね。軸はまっすぐだけど、腕が振れていない人。これは肩甲骨が使えていないからです。逆に腕は振れているけど、体が左右に揺れ動く人。これは体幹が安定していないからです。軸を安定させながら同時に関節も動かす。これは、人間が本来できないといけない動きなんですけどね。

 第37回<3>につづく。【取材・構成=松本久】

 [2014年6月20日12時29分](5)左手を床と平行に伸ばす(6)手を上げすぎると体幹が安定せず、体が開いてしまう(7)手が上がらないと肩甲骨に効かない