みなさん、体調など崩されていませんか?

 前回に引き続きココナツについてです。ヤシ科の果実「ココナツ」は若返りを目指すアンチエイジングでも注目されています。

 最近、米国ではココナツがアルツハイマー病による認知症の改善や予防にも効果があるという報告がありました。アルツハイマー病は記憶や思考能力がゆっくりと障害を受け、日常生活上の行為が難しくなる病気です。脳の神経が変性して脳の一部が萎縮していきますが、原因は分かっていません。

 脳の神経細胞はグルコース(ブドウ糖)をエネルギー源としていますが、アルツハイマー病になると、グルコースを使うことができない「ガス欠状態」になるとされています。このグルコースの代替となる栄養素がココナツにあります。主成分となる中鎖脂肪酸からできる物質、ケトン体です。

 ガス欠状態の脳細胞にケトン体が摂取されることで、アルツハイマー病の改善がみられたそうです。会話の向上など、具体的なことも報告されています。【日比野佐和子】