「中島史恵のヨガで元気に ! 」第5回では、若返りに効果的な股関節を、肩関節とともにほぐします。寝ながら楽な姿勢で行えるので、運動不足、夏バテ気味でも大丈夫!

 「体が硬くて…」とあきらめ気味のお父さんも、このストレッチを実践すれば、180度開脚も夢ではない?

 かもしれません!

 ──今回のストレッチはどういったものでしょう

 中島

 これまでも取り上げましたが、股関節を柔らかくしていきます。実は、肩関節とすごく関係している部位。肩関節をほぐすと股関節にも効果が出ます。体が硬くて開脚が苦手な方も大丈夫ですよ。まず、開脚前屈をしてみましょうか。

 ──本当に、体が硬くて苦手で…痛いです(笑い)

 中島

 今の自分の範囲を覚えておいてください。では(1)肩関節を中心にストレッチしていきましょう。あおむけになり両膝を抱えます。膝をぐっと胸に近づけて丸くなりましょう。次は片足ずつ。片膝を引き寄せ、もう片足は伸ばして、ゆっくり鼻呼吸です。

 中島

 ここから肩関節を動かします。まず左手で右足の膝を持ち、左側に倒す。右手はそのまま真横に伸ばし、顔は膝とは逆側の右を向きましょう。ウエストをグッとひねるイメージ。出来るだけ右の肩を浮かせず、床に近づけるように。その状態から右腕を、下から大きく円を描くように回していきます。なるべく遠くの床を指先で擦るように大きく動かしましょう。この時もなるべく肩が上がらないようにしながら、ゆっくりと5周回します。

 ──肩がスッキリします!

 中島

 5周終わったら腕を真横でキープ。そこから頭の上。もう1度、真横に。これも5回繰り返しましょう。手のひらは出来るだけ上にした状態で、呼吸をしながら。

 ──肩のこりも取れた気がします

 中島

 気持ちいいですね。反対側も同じように行います。終わったら、最初のように両膝を胸の前で抱え、ごろんと起き上がります。ではもう1度、開脚前屈をしてみましょうか!

 ──あ!

 なんか違います。かなり楽です。さっきよりも痛くない

 中島

 かなり楽になりますよね。肩周りを動かしたのに、連動して股関節が楽になる。この感覚をぜひ感じてもらいたいです。前回のようにお尻の下にタオルを敷くと、背骨の仙骨(せんこつ)が立ち、よりやりやすくなりますよ。

 第5回<2>につづく。【取材・構成=鈴木絢子】

 [2013年10月30日13時5分](1)肩関節中心のストレッチ。あおむけで片足を両手で抱え、次に両足を両手で抱える。腰をねじった状態から伸ばした腕を大きく回す。