「中島史恵のヨガで元気に!」第10回は「深呼吸」です。「正しい呼吸法を身に付けるだけでも腹筋に効果的ですよ」と中島。正しく深呼吸して心と体を一新しましょう。たるんだ下っ腹に活を入れる「V字のポーズ」のアレンジでスッキリボディに。これは効きますよ~!!

 ──ちょっと食べ過ぎちゃいました…。たるんだ体をもとに戻したい…

 中島

 ヨガの基本である呼吸をきちんとするだけでも腹筋を使います。“息をする”って当たり前すぎて普段意識しませんよね。新年の新しい空気を正しい呼吸法で体に行き渡らせて上げましょう。ではいつものように尾骨を立てるようにあぐら姿勢をとります。

 ──いまさらなんですが「尾骨を立てる」ができているかが不安で…

 中島

 では1度立ち上がり(1)背伸びをしましょう。尾骨のイメージがピンとこない方は背伸びが良い方法です。骨盤が立たないと背伸びできません。その感覚がつかめたら(2)あぐら姿勢になりましょう。お尻をかき分けるようにして尾骨を立てて座り、両かかとを近づけてぐっとおなかを引き上げます。でも肩はリラックスさせる。手のひらは膝の上に置き上向きに。

 ──感覚がつかめました!

 中島

 では目を閉じて(3)鼻呼吸です。鼻から吸って吐く。有酸素運動では有効な口からの呼吸ですがヨガの基本は鼻呼吸です。リラックス効果があるんですね。長めの呼吸で4拍吸って4拍吐く。慣れてきたら最後の最後まで息を吐ききる意識で。おなかがぺったんこになって自然に次の息を吸えるようになります。ではやってみましょう。目を閉じて力を抜いて、鼻から吸って吐いて自分のペースでリラックス。さらに慣れてきたら(4)ウジャイ呼吸にチャレンジしましょう。鼻から入れた空気を喉の奥を通しながら体に入れていくイメージ。上級者だと喉を通る「コー」という音が聞こえます。

 ──意識して呼吸するだけでもかなり効きますね

 中島

 呼吸のタイミングって慣れるまで難しいんですが、とにかく息を止めない。吸うと空気が入っておなかがふくらむ、吐いたら出ていっておなかがへこむ。腹筋を使いますし下っ腹にも効きますよ。しっかり呼吸できたところで「V字ポーズ」に入っていきましょう。お父さん世代にもやりやすいアレンジバージョンです。

 第10回<2>につづく。【取材・構成=鈴木絢子】

 「中島史恵のヨガで元気に!!」の第12回が、3月27日(木)付の日刊スポーツ大阪本社版で掲載されます。紙面でもお楽しみに!

 中島史恵が“美Body”を提案するヨガとダンスの複合スタジオ「avity

 代官山スタジオ」が3月5日にオープンした。ハンモックを使った空中ヨガや富士溶岩浴の上で行うマグマヨガなど、13種類のヨガクラス。レベルに応じた10種類のダンスクラスが開設される。トレーニング効果をさらに高めるエステも導入。東京都渋谷区猿楽町5の10

 IS猿楽ビル1階。

 電話

 03・6416・0625。HPはhttp://avity.jp/

 [2014年3月25日11時13分](1)背伸びして尾骨を立てる感覚をつかむ(2)お尻をかき分けるようにして尾骨を立てあぐらをかく(3)膝上の手のひらを上に向けゆったりと鼻呼吸(4)鼻から吸って喉の気管に空気を通すように「ウジャイ呼吸」